薄闇と静寂
頬を濡らす冷たさで目が醒めた――
薄闇の中に静寂と――生きたいと願った人たちがいた
もう幾度となく繰り返す夜
いっそのこと気が狂ってしまえとさえ願ったはずなのに――
待つことにも馴れた
諦めることも憶えた
何故、生きたいと願った人たちが逝ってしまったのだろう
何故、死にたい人間が死ねないのだろう
何故―――そばにいないのだろう……
胸が痛いほどの切なさ
気が狂うほどの愛しさ――哀しさ――
昏い衝動に負けてはいけないから
笑うしかない――
最期の最期まで
生きたいと願い――
這いつくばって 死にたくないと叫んで――
逝きたいと呟く……
幾度も繰り返す夜――想い――切なさ――衝動
そして、願い……
この想いは誰のだろうか……
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